猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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mm、パトカーに乗る その1


これだけ、暑い日が続くと外に出ることすら嫌になる。
ただ、今夜は新宿まで行って酒を飲む予定だし、車で動けない以上はまずは徒歩で
家を出る。その途中に、少し忘れていた用事を思い出したので、だったらちょっと
立ち寄ってもそれほど時間もとられないだろうし、効率がよいだろうと思った。

mmは意を決して、真昼の強い日差しを受け、外に出た。

*           *

これだけ、暑い日が続くと外に出ることすら嫌になる。
男の家にはエアコンがなく、この暑さでさすがに購入すべきか悩んでいた。
いずれにしてもひどい暑さのため、家中の窓を全開にして下着姿でテレビを見ていた。
バタンという音が隣のアパートから聞こえた。
この暑いのに、兄ちゃんが歩いてどこかに行くようだった。






男は、「ふん」と鼻をならして隣人の男を見送った――。

*           *

これだけ、暑い日が続くと外に出ることすら嫌になる。
高木は午後からの予定を確認していた。仕事だから、ずっと交番の中で
涼んでいるわけにはいなかいことはわかっていた。それでも、できるだけ余計なことは
したくない。そんなうだるような暑さである。

「いやぁ、暑いね高木君。今度の休みは子供と海でも行ってきたらよいじゃないか」
永田さんはあと数年もすれば定年を迎えるベテラン巡査長。笑顔で語りかけてくる。
「いえ。子供は塾がありますから」
「ははは。あまり縛りつけるのもよくないぞ。私は孫と山でも行こうかと話している」
市民に愛されるおまわりさんとはこういう人を言うのだろう。
高木は公僕である自分たちは愛想などふりまく必要などないと思ってきた。
ただ仕事をまじめにやればよい。市民など都合の良い時だけ、警察をたより、
一方ではすぐに批判をする。勝手なものだ。そんなやつらにいちいち愛想なんて
ふりまいていられない。
それでも、何でこの人は、こんなに人懐っこくできるのだろう。いつも不思議に思う。

                                   (続)
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by 13staydream | 2010-07-27 01:04 | 物語