猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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猫撫で声の訪問者

泥棒が峰不二子のような女性だったら――。
知らぬ間に男に近づき、甘い声で誘惑する。狙いは――。

*             *

10月3日。
緊張感が続いていた日々が、ひとまず終わりを告げた。
夜は誕生日の祝いをしてくれるという友人の誘いを断り、寝る。
とにかく疲れが残っていたのだ。

10月4日。
目覚めの瞬間――。
夢か現実かわからないが、耳元で猫がささやくような女性の声がした……。
甘いささやき声。
「ねぇ、起きて」
疲れが残っていて、頭がぼーっとしていた。幻聴だろう。

それほど気にすることなく、そのまま会社に向かい、
1日をすごし、とれていない疲れを残しつつ、昨日断った私の誕生祝いを受ける。
あまり飲みすぎるのはよくないと自分で分かっていたが、
偶然隣の席に座ってしまった近所のラーメン屋のママにもワインをご馳走になり、
ほどよく酔い、それ以上に眠くなる。
帰りは予想以上に遅くなり、そのままベッドにもぐり込んだ。

10月5日。
朝――。
二日酔いにはなっていない。それでも、前日と同じ女性の声が聞こえる。
隣の部屋でも上の部屋からでもないように思う。
そう、どちらかといえば私の寝ているベッドのすぐそばでささやいているよう。
「おはよう。おはよう」
幻聴か。疲れが残っているのは否定しない。
それとも寝ぼけているのか。今まで自分に幻聴など起こったことなどない。

それでも、そんなことは大して気にすることもなく、シャワーを浴びる。
ようやく目が覚める。
そして、たまっていた服や下着を洗濯する。

久しぶりに少し気をゆるめられる休日だ。
ヨーグルトを食べながら新聞を広げる。
ほどなくして、洗濯が終わる。窓から差し込む光から天気もよさそうだ。
洗濯物をかごに入れて、雨戸のシャッターをガラガラと上げる。

一気に明るい日差しが入ってくる。
それと同時に、私が目にした光景は、そこで今まで目にしたことのないものが――。






「ニャ~~~~~」


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by 13staydream | 2010-10-06 23:21 | 戯言