猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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誘拐事件②~誘拐犯の逆襲

作者自身、このネタに続きがあろうとは思っていなかった。
さしつかえなければ、2つ下の記事を先に読んでいただけると幸いである。


   *         *

私はもはや探偵としては失格である。あまりにもミスが初歩的すぎた。
なんともやるせない気分だ。そもそもこの事件に解決はありえない、
そういうことだったと割り切るしかない。前回もそう書いていたのだ。

そのそば屋に行ったのが1週間前。今日はAはいなかったが、
先週のメンバーであった、NとMが今週も行こうと言い出した。
確かにサラダ蕎麦が美味そうだったので、同行することにした。

駐車場に止まっている車は一台もない。少し昼の時間帯をすぎたとはいえ、
めずらしく空いている。もはや先週のことは忘れようと思っていたのだが、
やはり店に入るとどうしても犯人のことが気になる。






b0049421_1134173.jpg








文字が見えるだろうか。なんと「まぜご飯」の“まぜ”が黒く塗りつぶされている。
これこそまさに証拠隠滅である。まさか犯人がこのような行動を起すとは思ってもいなかった。
いや、私は前回はたまたまの偶然だとばかり思っていたのだ。そのとき誘拐された
マイタケやニンジンや、そういった連中はたった1回連れ去られたわけではなかったのだ。
その存在すら消されてしまった。
「えっ?うちにはそんな方はいらっしゃいませんでしたけど・・・」
店員がそういうセリフを口にするのが目に浮かぶようだ。

ここまで来ると誘拐犯は個人でできることではない。おそらくかなり大きな組織が
動いての犯行である。この罪をあばくことは私1人の力では及びそうにない。
犯人は永久に闇の中に消え去って行く。

前回行ったときは確かに塗りつぶされてはいなかったのである。
そのとき、せめて写真さえ撮っておけば、こんなことにはならなかった。
悪人が生きて行けるのも運だったりするのさ。


                                        (たぶん終わり)
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by 13staydream | 2006-07-12 01:22 | 戯言