猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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Mr.引きこもり 倒れる!?

まともに息ができない。苦しい。一体何が起こったのか。
目の前に女性があらわれる。
「大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です」
どうやら、見た目にもその辛さが伝わっているようだ。
足元がおぼつかない。
おそらく顔色も青白くなっている。
とにかく、呼吸が困難である。
ふっと気をゆるめると、そのまま倒れそうである。

一体、私に何が起こったのか。
ふと気づくとまた別の女性が声をかけてくる。
「大丈夫ですか?」
「えぇ・・・、気にしないでください」
答えるのも必至だ。
こんなに女性から声をかけられることなど滅多にないのに
なんとも情けない状態にある。

その原因を思い出そうとする。

  *                    *

今日はいつもよりも少し早く仕事を終える。
車で自宅には向かわず、ある人に誘われた場所に向かう。
それでも、予定の時刻は過ぎていた。

そして、その場所に到着する。

そこには見知らぬ人ばかり、ざっと20人近くはいるだろうか。
彼らの目線が気になる。とりあえず、私は彼らを避けるように
近くにあった部屋に隠れて様子を見る。とはいっても、すでに
逃げれるような状態ではないことは承知の上。仕方なく、その部屋を
出ると一人の男が私に声をかけてくる。

「君もやるのかい?」
この誘いに乗るべきなのか、1度は様子をみたものの、結局は
こたえる羽目になった。だから、今私は倒れる寸前なのだ。
後悔などはしていない。むしろ、すがすがしいぐらいだ。

だいぶ思い出してきた。そうここに来たのは一人の女性の誘いからだったのだ。
いつも飲んだくれている私に彼女がこの場所に誘ってきたのだ。








「バスケットやりませんか?」

「おお、いいねぇ。私も昔はバスケットマンだったんだ」


そう、考えてみれば12年も昔のことである。
懐かしい体育館でボールが弾む音。梅雨のジメジメした空気の中、
走る。走る。走る。

ご存知の通り、普段引きこもってテレビばかり見ている私には辛すぎたのだ。
8分間のゲームに1試合出ただけで、息はあがる。いや、最初の試合の誘いを
断ってアップをしただけですでに肩で息をしていた。

結局、2試合をすることになったのだが、気合でドリブルをしたら、
足がもつれてコケル始末。もはや、情けない。太ももはつる寸前。

それでも、やっぱり体を動かすのはいいことだと思う。
分かってはいたことだが、体力のなさは甚だしかった。


うったシュートはことごとく外れ、経験者の面影はどこもなし。
うまかったのは終わった後のトーテムのビールぐらいでした。

ぐはぁ~。


                                              
                                          
                                                (了)
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by 13staydream | 2006-07-15 00:47 | 戯言