猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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夏休み~たった1/30日なのに長い長い1日

~プロローグ ガキ大将との出会い

梅雨が終わる。
天気がよい。何だか気持ちがよい。
午前9時。気づくと私の隣りに1人のオヤジがいる。
歳はいくつだろう。とにかく誰がみてもオヤジだ。
口ひげをたくわえて、ときどき葉巻を吸う。
ドスの聞いた声が印象的である。

早朝から事件はさっそく起きる。
そのオヤジのところに、一本の電話がかかってくる。
電話に出た親父は
「しょーがねぇな。相手は?」
どうやらケンカか何かのようだ。
「そうか。わかった。んじゃ、そのまま待ってろ」
あんたそんな事件にかかわっている時間あるのかい?この後の準備が・・・
そう言おうかと思っているところに、
「おい、mmおまえもついてこい」
さながら、刑事ドラマである。そう、私は新米刑事だ。
犯人は怒らせるとかなりヤバイ奴らしい。
ふだんは穏やかそうに見えるが、怒ると突然素早い身のこなしをする。
その柔軟性はとても人とは思えない、とにかく獰猛な男と
その電話からは分かったことはその程度だ。
オヤジは刑事が拳銃を携えるように、自らの武器を選んでいる。

すかさず車に乗り込むと、その現場に向かう。
事件現場にはおよそ5分で到着。
2人の男が困った顔して、突っ立っている。
「どこだ?」オヤジがたずねる。
「ここです」太ったコロッケみたいな男が指すのは、
大きくて青いマットとマットの隙間。
「この隙間に隠れていたのを見つけたんです」
やや挙動不審のコロッケ男は続ける。
その隙間からわずかだが、男は獰猛な視線を光らせた。



“木の棒”を出して、視線を光らせる“マムシ”をおびき出す。
頭を押さえられたマムシとの戦闘は一瞬にしてケリがついた。
その後は素手でマムシの頭をもったまま、その現場を後にした。
「帰りはおまえが運転しろ」
私は言われるがまま、車のキーをとり、助手席にガキ大将といわれるオヤジと
一匹のマムシを乗せてエンジンをかける。
コロッケ男とその連れは、口をぽかんとあけたまま、わずかに頭を下げているようだ。

「で、そのマムシどうするんです?」
私は横を見ないようにしながら(でも、2人分の視線を感じながら)、
恐る恐る聞いた。
「今度のサバイバルキャンプで食べるんだよ」

待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て。
私が聞きたかった答えはそんなのじゃない。
どこに捨てるとか、そんな話のつもりで聞いたんだ。
「なんなら、おまえも食うか」
「いらないッス」

万が一に私がとんねるずの「食わず嫌い王選手権」に出ることがあったとしたら、
嫌いな一品はマムシにしようと誓った。たぶん一発でバレると思うが。

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いずれにしても、ほんの10分ぐらいの出来事だったのだ。
この日は、この後あまりにも長い1日を過ごす。
すべてはこのガキ大将のせいだ。
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by 13staydream | 2006-08-02 00:28 | 戯言