猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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夏休み~たった1/30日なのに長い長い1日④

さて午後2時、いままでいたベース地をはなれ、同じ山の中でも
20分程度歩いた場所でその夜を過ごすことになる。

到着すると、まず自分のエリアを選ぶ。
「隣りの人とは30歩以上離れて、自分の場所を確保すること。
 それから、大人がいる本部テントはこのデッキにはることにする」
そのデッキの目の前で
「僕ここにするぅ~」とタク。
すでに野宿することを放棄している。大人たちは呆れ顔。
結局はガキ大将にNGを出され、本部テントからは100m程度離れた場所に
タクはブルーシートを仕方なく張ることにした。

それぞれが選んだ自分の場所であるが、本部から遠くなるほど、
自分でやろうという気が強い少年たちになる。
一番遠くは3年連続参加のハヤオだ。その手前は中学1年生のユッケ。
そして、晩ご飯を作るためのエリアを2つにわけるときに
この距離でグループ分けがされた。つまり、本部に近いチーム・タクは
やや自分でやろうという気が少ない、もしくは不安いっぱいのグループ。
本部から遠いチーム・ハヤオは自分でやってやろうじゃいかと気合が
入っているグループである。

大人たちは、このグループ分けで全員同じ予想をする。
そして、その予想はディープインパクトが1着になるよりも
簡単な予想であったことが、その後すぐに判明した。



まずはブルーシートを張っての寝床の確保。
チーム・ハヤオはそれぞれ自分なりの方法で悪戦苦闘しながら
作っていく。一方、チーム・タクはリョリョ、サエコあたりは
やたらにペグづくりで小枝を削っているものの、寝床づくりを
はじめる様子がない。タクは歌をうたいながら、遊んでいる。

いよいよ、それを見かねたガキ大将が
「おまえら、飯は一切手伝わないからな」といって
寝床作りを手伝う始末。ちなみにリョリョがつくっていたはずの
ペグはあまりにも太くてブルーシートの穴に入らない。
「おい、リョリョおまえ今まで何作ってたんだ?」
と言われて結局ブルーシートとペグは紐で結ぶ。
さらに「もう一本のペグは?」と聞かれると
「これだけど・・・」と渡した後に「それ、入らないんじゃないの?」
などと誰が削ったペグなのかも忘れてしまったようだ。


ようやく、みなの寝床が確保できると今度は日が暮れる前に
晩ご飯を作らなくてはならない。
「それでは、晩ご飯の材料を支給します。まず米を1合。炊けなかったら
 食べれないからね。それから水2リットル。この水は明日の朝まで、
 使える水はこれと自分で持ってきた水筒の水だけだからね」
スタッフのちーちゃんが丁寧に説明しながら、それぞれに渡していく。
「ご飯のおかずは、ふりかけと梅干2つ。それからハンゴウの上で
 お湯をわかしてお味噌汁を作ってください。お味噌汁の素を
 あげます」

自分で薪や小枝など燃えそうなものを確保しなくてはならない。
当然、ハンゴウでご飯が炊けるだけの薪が必要である。
そして、それにマッチで火をつける。

実はこの枯れ木とはいえ、火をつけるという行為が難しい。

チーム・ハヤオは苦戦しながらも1人、2人と
煙がたち、やがて炎が見える。最終的にはみんなが火を起こし
この上ない、うまい飯を口にすることができた。

一方、チーム・タクは誰もできない。
リョリョにいたっては1箱すべてのマッチを使い切ってしまうが
火は起きず万事休す。それをうけてのコメントは
「ゲームオーバーだぁ」
火が起きなければ当然、飯は食えない。それは分かっていたようで
リョリョは、ふりかけを食べ始める。味噌汁の素を
舐めはじめる。どうやら、梅干は嫌いらしい。
でもって、結構早い段階であきらめムードのタクは
「もう少ししたら、大人が助けてくれるよ」
チーム・ハヤオの面々とはあまりにも違いすぎる。
「誰も助けてくれないって言ってたぞ」
さすがに私も口をはさむ。


結局、誰一人火を起こせなかったチーム・タクはガキ大将に
さんざん怒られる。「昨日、どうやったら火が燃えるか教えたよな!」
すでに日は暮れる。暗闇になっている。
一切助けないといったガキ大将も仕方なしに子供たちを連れて、燃えやすい木を
探しに森の中へ入る。みんなで頭に懐中電灯をつけながら。


そんな中、私はこっそり火起こしにトライしていた。
子供たちが悪銭苦闘しているのを見ながら、果たして私にもできるのだろうか。
隣りでは自らのハンゴウを手にしたゆっきーも火起こしにトライ中。
ところが、火種に一瞬はつくものの薪に火がうつるほどの強さまで
いかない。リョリョではないが、ゆっきーと2人でマッチ箱を使い切ってしまう勢い。
とにかく火種と思い、藁のような草を大量につぎこんだとき、ようやく強い火が
立ち上がる。こいつを消してはいけないと、「ふぅ~、ふぅ~」と息を吹き込む。
で、かろうじて火が立ち上がったのだ。横で、もう1人のスタッフゆっきーの
手をかりたゆっきーもようやく炎が立ち上がっている。

ちなみに、2人で使ったマッチ箱の残りのマッチは・・・1本だけであった。
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by 13staydream | 2006-08-09 21:52 | 戯言