猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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人生ゲーム ②

水があれば戯れて、おかしければ笑い、気に入らなければ怒る。
子供の素直さをいつから私は忘れたのだろう――。

自転車にまたがった私は、ほどよく走らせると、近所の図書館に立ち
寄った。図書館なんて何年ぶりに来るだろう。近頃まで世話になった
陽気なおじさんが仕事内容も変わり、異動でここにいる。出会うと
まるでアメリカ人のように抱きついてくるOさん。本当は図書館司書
なんだと常々言っていた人なので、現職復帰なわけである。
果たしているだろうかと、うかがうと受付にメガネをかけたOさんを
あっさり見つける。

私は小声で呼びかける。
「Oさん!」
さすがに場所柄、抱きついては来ない。
「お茶でも飲んでくかい」






印象がどこか物静かになっている。すでに図書館員としての役柄を演じて
いるようである。どこか拍子抜けしつつ、それでもうれしくて、いろいろ世話
になった礼をする。

大人になると、周りを気にして誰しもその場その場まるで自分が役者で
あるかのように演じてことを運ばせる。私はそれが当然と思っている。

果たして、それが本当によいのだろうか。只々、繕っているだけでは
ないのか――。

挨拶もそこそこに私は図書館を去り、再び自転車を走らせた。池のほと
りを走り、空を見ながらぼんやり考える。子供のようにもっと素直に
思ったことを口にすることがあっても、よいのかもしれない。

そして、翌日――。そんな思いが影響したのか。

mmは―――――――――――結婚宣言をすることになる。

                                          (続)
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by 13staydream | 2007-05-02 00:57 | 戯言