猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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私が惚れた女 -第1話-

夜――。
都内の夜景が見える。
私は珍しくショートカクテルを手にしている。
そして、珍しく独りではない――。

私はその日出会ったある女のことを思い出している。


   *              *

5月だというのに、やけに暑い日だった。前日にカシマスタジアム
に行った私は、翌日も引きこもることなく家を飛び出し、今は上野
公園を歩いている。日曜日だけに人出もかなりのものである。私は
目的地である東京国立博物館にたどり着く。別の目的さえなければ
平日に来たかったのだが、意外に機会もなく、このままだと行かず
に終わってしまうのではないかと不安になり、ここに来ていた。

入場口には40分待ちの看板を持つ男の姿。この暑さで引き返すこと
も考えたが、そうなると次は来ない自分がいることも承知済み。
よって、その場に留まることに。暑い中、40分を待つ私。待ち列の中
でスポーツ新聞を読み続けていたのは私以外見当たらない。





その列に並び続けて40分、私は「レオナルド・ダ・ヴィンチ
-天才の実像」展に入る。話題の“受胎告知”を見るのだが、
あまりの人の多さに嫌気がさしてくる。その後は会場を移し、
レオナルド・ダ・ヴィンチに関していろいろな視点からの展示が
あるのだが、どうも面白くない。人の多さが原因か、何なのか。
いや、私自身の気持ちがここにあらず・・・といった状況だった
のかもしれない。なぜなら・・・・・・。


                                 (続)
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by 13staydream | 2007-05-30 01:32 | 戯言