猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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私が惚れた女 -第3話-

紅一点・・・・・・ウォッカ。

女馬としては64年ぶりの優勝。私もそれほど競馬を知っているわけでない
が、牝馬がダービーに挑戦すること自体無謀である。出ればオークスを
制覇することなど簡単だったのだろう。それでも、牝馬だけの前哨戦、
桜花賞では圧倒的人気ながら敗れるわけであり、このダービーの3番人気
も期待先行型と私はみていた。

ところが、その勝ちっぷりは圧巻。

男馬はどいつもこいつもついていけない。フサイチホウオーはスタート前
から入れ込んで、見せ場なく場群に沈む。私がいた場外馬券場ではゴール
後、会場から自然と拍手が沸き起こっていた。あまりにもドラマチックで
はないか。ウォッカが勝てばすごいことになるだろうとは、皆思っていた
に違いない。それが実現することを、しかもここまで圧勝とは――。
INDY500をダニカ・パトリックが圧勝するようなもんか。あってほしいが、
現実はそうそう甘くないと誰もが思っていることを成し遂げてしまった。





この時点で私はこの女に惚れた――。
ディープインパクトより、よほどインパクトがある。
この先、彼女はディープもなしえなかった凱旋門賞に挑戦する計画があると・・・。
ぜひとも成し遂げてほしい。
   

ちなみに、この日の夜はたまに飲むヤツと酒を酌み交わしていただけのこと。
私は彼女の勝利を記念して、ウォッカベースのショートカクテルを頼む。
相棒には私がカクテルを飲むときには注文するギムレットを飲ませる。
彼女の父もまたダービーを制したタニノギムレットという馬である。


私が馬券を買った場所からほど近い野球場では、延長戦になって登板した
エースが打たれ、ホームゲームを落としていた。勝負に絶対はないという
ことをあらためて実感しつつ、だから面白いのだとも思った。

                           (終わり)
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by 13staydream | 2007-06-03 23:53 | 戯言