猫背でもサルはサル。


by 13staydream
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

月の見えない夜に ④

mmは久しぶりの走りで、あっさりと息があがっていた。

「はぁっ……、はぁっ……」

それでも、去年走り始めたときよりは十分に走れている。
とりあえずは週に1回でよい。走り続けよう、あらたな誓いを
自分なりに言い聞かせ、疲れた足を必死で前に運んでいた。

湖畔の照明がちょうど途切れているmmが走るランニングコース上、
最も暗い場所に差し掛かったそのとき、mmは突然自分に何が
起こったのかも分からず苦しみ始めた――。


なんだ?苦しい……うっ……息が……………

………………………もしかして……俺は……

……なんだ?……死ぬのか?







「ぐぇっ~、くわっ~~~~~~~~~~ペッ!!ペッ!!ペッ!!」


蚊?いや、もっと大きい気がする。とにかく虫だ。
はぁはぁ言いながら口あけて走っていたら、見事に口に入ってきやがった。
思いっきり息が止まるかと思った。

その虫は結局、死んでしまったんだろうな。
うまく吐き出せたのか、それとも私の体の中に入り込んだのか分からない。

話としては、少し大げさだったかな。

      *                     *

男は目的半ばに、自分がどうなったかも分からず、散っていった……。


                                      (終わり)
[PR]
by 13staydream | 2007-08-03 01:06 | 戯言