猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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怪盗mm捕まる!? その2


「私は確かにあの車に乗りました。盗もうとしたのではありません。
 あの車が誰のものかも知りません。ただ、その日自分が乗っていた
 会社の車と同じ車だったのです」
「それが、おまえさんの犯行と何の関係がある。まるで、プロの手口
 で鍵は開けられていたんだ。鍵穴には何の傷ひとつなく。疑問だった
 のはそこまでして、なぜ車を動かさなかったか。おまえさんほどの
 手口を使えるものが、あんな中途半端な犯行に終わるというが不自然
 すぎるのだ」
「刑事さん。あなたたいは勘違いをしている」
「なんだと?」

刑事は普段は質問している相手に相槌をうったりはしない。星野は
容疑者の突然の変化に思わず受け答えをしていた。




「私はその日、仕事で会社の車を運転していた。ご存知のようにグレーの
 ミニバンです」

mmは腹を決めたように話し始めた。

「その駐車場は広く、多くの車が止まっていました。自分は結構奥に止め、
 打合わせに出ました。とても暑い日だったことも覚えています。近頃、
 自分が何かと忘れっぽくなっていることも自覚しています。歳なのかも
 しれないし、疲れやストレスからくるものかもしれません。打合わせが
 終わり、駐車場までくると、ふと自分がどこに車を止めたのか忘れてし
 まったのです。とはいえ、おおよその方向は覚えていた。それで、その
 方向に向かって歩き出したのです。すると、あっさりグレーのミニバン
 は私の目の前にあらわれたのです・・・・・・」

                                       (続)
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by 13staydream | 2008-08-29 01:06 | 戯言