猫背でもサルはサル。


by 13staydream
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熱気球を見る

いつか恋人と見れたらよいなと思う。
いつか家族で見れたらもっとよいと思う。

そんなイベントに1人で行こうかと迷うが
朝早いので起きれる自信がなく、その夜、
いつもの店で飲みながら隣りに座った人を口説く。
意外や、答えはあっさりOK。
翌朝、6時20分待ち合わせ。

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どうせ引っ張ってもバレるな。
一緒に行ったのは男である。

栃木熱気球世界選手権。

余談であるが、5位になったのは私の師匠。
師匠にしてみれば私など弟子扱いしたくなかろう。
何しろライセンスを持っているだけ・・・情けない。


そんなことはさておき、心躍る光景を目にする。
いつも見る空に映る違和感・・・。
風を操る者たちの緊張感・・・。

もっとたくさんの人たちが見てくれたらよいのに。
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by 13staydream | 2006-11-28 22:58 | 戯言

交差点 ~後編

    *            *

メガネ男は赤信号を待っているその横で接触音を耳にした。
先ほどの自転車の男が、顔をゆがめながらくずれていく。
倒れる。ゆっくり走っていたタクシーがそのまま道路わきによせる。

大丈夫か、助けてあげた方がよいか。
でも、あのタクシーのスピードならたいした事はなかろうが・・・。

タクシーの運転手があわてて車から降りて
自転車の男にかけより抱きかかえている。

すぐ横にいる上司はその事態さえ気づいていないように無視しつづけている。
本当に気づいていないのか、気づかないふりなのか。
なんなんだ、このじいさんは。正義とは何か、親切とは何か--。
関わらぬ方がお互いの身のためか。親切心が返って仇になるなら
こんな時間に助けぬ方がよい。メガネ男は自転車男と自分の上司を
交互に見ている。

おい、じいさん定年間近はわかるが、何なんだそのやる気のなさは。
メガネ男は自分の自転車のペダルに足をかける。
まもなく、信号が変わる・・・どうする。




    *             *

mmはイヤホンをつけながら音楽を聴いている横でした
接触音で顔をあげる。タクシーと自転車が軽く衝突している。

その一連を、ぼんやり見ている。
目の前の赤信号がまもなく青に変わる。
明日朝も早いし、やはり面倒はごめんだ。
おそらく自転車の人も大きなケガはないだろう。
理由はどんなものでも正当化されてしまう。
人は理由つけさえできれば、正義も悪も同義語にできるのだ。

mmの前には2人の男が信号待ちをしている。
若いメガネの男は明らかにこの事故を気にしている。
年老いたその上司らしき男は気づいてすらいないようだ。
それとも無視しているのか。

信号が変わる。
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by 13staydream | 2006-11-27 21:00 | 物語

交差点 ~前編

【交差点】①道路などが交叉している地点。
②長渕剛の曲。アルバム『時代は僕らに雨を降らしている』に収録。

*******************************

寒くなってきた。
押入れの中から出したコートがかび臭い。

mmは出張のため、都内のホテルへ向かうところだった。
時間はもうすぐ日付が変わろうというころ。
明日は早く起きなければいけないな、と思いつつ
人通りの少ない大通り沿いをうつむきながら歩いていた。

その夜は移動日だけなので、友人と軽く酒を飲んだ
後だったので、少し気持ちよくなっていた。
睡眠時間はそれでも4時間ぐらいはとれるか。
起きれれば新幹線でまた寝れるし、大丈夫だろう。


少し先に交差点が見える。
あの交差点を超えればホテルもすぐだ。


    *           *

メガネ男はそろそろ帰りのことを考え始めていた。
今日は遅番。隣りには、いつもの上司がいる。
こいつは何を考えているのか分からない。いつも嫌味ばかり、
言っていることはどこか的を得ているようにも思うが、
何もそんな言い方しなくても、と思う。
正しいと思っても、なぜか否定される。
こんな仕事やめてやろうとも思うが、
やめたところで何をしたいのか分からない。
今日も疲れた。

さっさと仕事を終えて酒でも飲んで、さっさと寝たい。
ようやくこのじいさんとも会わずにすむ、明日は休みだ。

交差点は赤信号だ。
右から自転車の男が横切っていく。


  

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by 13staydream | 2006-11-25 19:09 | 物語

灰色の脳 その後

前回「灰色の脳」として書いた物語は私の仕事場において
起こった事件であった。これまで出たことのないネズミが
fmさんの机の中にあったお菓子をかじる。数日後、私の
机の中にあったお土産でもらった「うなぎパイ」がかじら
れていた。さらに、その後同様の被害が何件か続いた。
それだけの事実を少し角度を変えて書いただけの物語である。
そして、ここからは推測にしかすぎないその後の話を
少しだけしようと思う。

--おそらく、この事件と最初の被害者fmさんを
結び付けているものはいないと思う。
小さな噛み傷は、間違いなくネズミがかじったもの。
そして最初の事件を除けば、被害現場につねにネズミの
糞と思われる証拠まで出ていた。しかし、それらの裏で
この事件には重要と思われないかもしれない1つのルール
があったのだ。

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by 13staydream | 2006-11-20 22:18 | 物語

『幻の女』  ~後編

そこで異変の原因に気づく。

--匂いだ。

いつもこんなよい匂いはしない。そう、女がつける香水のような香りがする。
夏であれば、食い終えた皿をそのままにしておいて生臭くてたまらない台所付近。
何か対策が必要だといつも感じているその台所に立ったのに
異常なほど、よい香りがする。何なんだ。昨日買って台所に置いた
シャンプーの香りかと手にするが、違う。

真剣に女泥棒がはいったのか、そう思う。
キャッツアイか?

窓があけられた形跡はない。
もちろん入口のドアは自分がカギをあけて入った。
風呂場やトイレには人が入れる隙間などない。
女がいたような形跡は見当たらない。あるのは香りだけ。

思い出せ。カギを預けた女がいたのだろうか。
そういや、昨晩酔った勢いで女を抱いて・・・いや、そんなことをした覚えはない。
どんなにプラス思考になっても私をストーカーする女がいるとも思えない。

それにしても・・・。

mmはゆであがったパスタを食べ始める。
テレビを見ている。我那覇が2点目を決めた。今日の日本代表は調子がよいようだ。
相手のサウジアラビアは負けても本戦には行ける状況で、真剣勝負とまではいかない
ゲームだ。

あっ、PKをとられる。1点返された。

パスタを食べ終わる。

台所に皿を戻すため、席を立つ。

すると、足もとが何かで濡れる感覚・・・・・・。

頭によぎったのは・・・血?


足元を見る。


その液体は真っ赤に・・・・・・はなっていない。

そこにあったものは
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by 13staydream | 2006-11-18 02:16 | 物語

『幻の女』  ~前編

「幻の女」:男は奇妙な帽子をかぶった女に出会い、気晴らしにその女を誘って食事をする。
酒を飲んで家に帰ると喧嘩別れをした家に残してきた妻が彼のネクタイで絞殺されていた。
唯一の目撃者“幻の女”はどこに?というミステリ不朽の名作。ウィリアム・アイリッシュ著。

**************************************

mmはやる気がなく、その日は仕事を早々に切り上げて帰宅した。
家のドアを開けると、どこかいつもと違う空気を感じた。何かが違うのだ。

そういえば、1週間か、2週間前もそんな気配を感じた。あの時は
それでも家に入ってからだ。照明をつけ、着替えようと服を脱ぐと異変に気づいた。
窓際にあるテレビのあたりが異常なほどホコリまみれになっている。
最初に頭をよぎったのは、再びの泥棒。しかし、周りを見渡しても何かが盗まれている
気配はない。ホコリのあるテレビのあたりから、ふと見上げると通気孔がある。
その日はやけに風が強い日だった。おそらくあまりの強さで
そこにつまっていたホコリが一気に飛び出したのだろう。mmは、そう結論付けた。

そうそう、泥棒なんてはいるものか。施錠はしっかりしているのだ。


しかし、今日はまだ靴を脱いでいないにも関わらず、何かが変なのである。

靴を脱いで部屋に入る。なぜか、mmは部屋に女がいるような気がした。
しかし、誰もいない。狭い部屋である。せいぜい人が隠れられるのは押し入れぐらいだが、
そこにも人などいない。早く帰ってきたわりに外で酒を飲む気もしなかったmmは
簡単にパスタをゆでようと決め、台所にたつ。そこで異変の原因に気づく。


                                                 (続)






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by 13staydream | 2006-11-16 00:59 | 物語

灰色の脳 5 ~完結編

***5

もうダメだ。

夜になると空腹がおさまらない。
昨日は何をしていたんだっけ。

今は昼か。

誰かの声がする。うぅ、眠い。

でも、ここは大丈夫。今は眠ろう。
ここにいる限りは殺されることはないんだ。
不安と思うからこそ、不安になるんだ。

怖いことなんてない。そう、怖くない。

そう、プラス志向でいけば怖いものなんてないんだ。

なんだか眠気も覚めてきた。

意識が覚めてくると、さっきまでぼんやり聞こえてた人の声が
言葉として認識できるようになった。

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by 13staydream | 2006-11-09 23:33 | 物語

3週間ぶりに

基本的に意志が弱い。
特に休日の自堕落ぶりは相変わらず。
明日は家から出ようなどと、あいまいな目標をかかげたところで
選択をしてベランダに出る程度で、もはや救いようもない生活。

トライアスロンで走ってから、最低週に1回は走ろう、
そう心に誓ったものだ。先日はいよいよ走ろうといつもの湖に
むかったのだが、駐車場はいっぱい、人はいっぱいで
なんだか面倒くさくなって、そのまま帰ってくる始末。

夕べはノムさんところで特製カレーを食って、寝る。
今朝は早起きする。走るか。結局3週間ぶりである。
久しぶりなので3kmってことで。今までより少しペースをあげて。
疲れたけど、すがすがしい。

やっぱり休日家の中で過ごすよりは、よほどよい。


でもって、帰ってきてからしたこと。
洗濯、寝る。テレビ。昼寝。テレビ、読書。寝る。酒。


・・・・・・やっぱり終わっているわけだ。
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by 13staydream | 2006-11-06 22:39 | 戯言

灰色の脳 4

***4

隣りの家で強盗事件が起きた2日後、信じられないことが起こった。

強盗事件は連続強盗事件になった。
次の被害宅は、わがmm家。そんなバカな。
あれだけ騒ぎを起こしておいて、隣りのわが家に入るなんて。
もちろん施錠はしていた。しかし、考えが甘すぎたのか。

盗まれたものは、やはりたいしたものはない。
でも、手口はどうやら前回と同じ。確かに人間の仕業とは思えない。
なんなんだ、このギザギザは。一体どのような手口で作られるのだ。

そのとき、mmの視線はある一点に集中する。

隣りの家で起こった時にはつかめなかった情報だが、
私の家での犯行において、犯人は重大なミスを犯していた。
おそらく指紋は残っていない。でも、犯人は十分すぎる“証拠”を残していったのだ。

(続)
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by 13staydream | 2006-11-06 11:54 | 物語

灰色の脳 3

例によって続きとなっているため、下の記事から読んでいただけると幸いです。


***3

僕は食事をしたのだろうか。
どうしても忘れやすい。
忘れやすいから、とても不安だ。

今日も脳みそが灰色になっていく。

今なら覚えている。こんなことを続けていれば
きっと僕は殺される。友達がそうだった。
そのとき、僕は彼に注意したのに、彼は守れなかった。
今は注意した僕が守れそうにない。
今覚えたことをすぐ忘れる。僕はニワトリか?

きっとあのときの彼は今の僕と一緒だったのだ。
夢を見ているような、あぁ怖い。
たぶん、怖いのは人。

新聞を見れば毎日のように殺人事件。
凶器は包丁?ナイフ?拳銃?
でも、本当に怖いのは人。
包丁もナイフも拳銃も、扱うのは人。

だから、人が嫌い。

脳みそだけじゃなく、僕の視界に入るすべてが灰色に見えてくる。

・・・嗚呼。


                                     (続)
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by 13staydream | 2006-11-02 00:31 | 物語